【完全版】ポータブル蓄電池の廃棄方法
2024.12.01
目次
キャンプなどのアウトドアや災害時の非常用の電源として、ポータブル蓄電池の普及が広まっています。
ただ、寿命で使えなくなったり買い換えをする場合に、今お持ちのポータブル蓄電池をどう処分したら良いのか困っていませんか?
✅本記事の内容
- ポータブル蓄電池はどうやって廃棄する?
- ポータブル蓄電池を長持ちさせる4つの方法
- ポータブル蓄電池の正しい3つの廃棄方法
- ポータブル蓄電池のやってはいけない3つの廃棄方法
- ポータブル蓄電池は正しい方法で廃棄しよう
✅本記事の信頼性
・現役の某太陽電池メーカーの営業マン「スポンジ」が監修(営業キャリア10年以上)
・営業実績は、住宅用太陽光発電を200棟/月を販売継続(2年以上)
ポータブル蓄電池を長持ちさせる方法や正しい廃棄方法を理解されている方は少ないのが実情です。
この記事を読んでもらえれば、ポータブル蓄電池を「長く使う4つの方法」や「正しい3つの廃棄方法」について理解できるようになります。
ポータブル蓄電池はどうやって廃棄する?
ポータブル蓄電池の廃棄方法は、「ポータブル蓄電池メーカーによる回収」か「自治体での回収」のいずれかが一般的です。
ポータブル蓄電池の購入時に廃棄まで考えている方は少ないため、廃棄するときになって困る場合が多くなっています。
間違った方法で廃棄してしまうと、他人に迷惑をかけたり最悪の場合は火災事故にまで発展します。
できればポータブル蓄電池を購入する際に、下記3つを確認することがオススメです。
- メーカーでの廃棄回収を行っているのか
- 自治体での廃棄回収方法はどうなっているのか
- 廃棄回収にあたって費用がかかるのか
事故を起こさないためにも、正しい廃棄方法を理解しておきましょう。
また、そもそもポータブル蓄電池の寿命を延ばすことができれば、廃棄をするまでの期間が延長できるので次に長持ちさせる方法を紹介します。
ポータブル蓄電池を長持ちさせる4つの方法
それでは、ポータブル蓄電池を長持ちさせる方法をお伝えします。
ポータブル蓄電池の寿命について詳しく知りたい方は、【徹底解説】ポータブル蓄電池の寿命と長持ちさせる方法の記事を覗いてみてください。
✅ポータブル蓄電池を長持ちさせる4つの方法
- バッテリーのサイクル数を確認する
- バッテリー残量を満タンやゼロの状態にしない
- 保管場所に注意する
- パススルー充電をしない
では具体的に、4つの方法を見ていきましょう。
1.バッテリーのサイクル数を確認する
1つ目に、バッテリーのサイクル数を確認することです。
サイクル回数とは、充電が100%の状態から0%になるまでの回数です。
ポータブル蓄電池の寿命はこのサイクル数によって影響され、平均寿命はサイクル数500回〜4000回といわれています。
ポータブル蓄電池の購入の際には、サイクル数の多いものを選べば長く使うことができるということです。
ただし、間違った使い方をするとバッテリーに負荷がかかり寿命も縮まることになるため注意しましょう。
2.バッテリー残量を満タンやゼロの状態にしない
2つ目に、バッテリー残量を満タンやゼロの状態にしないことです。
ポータブル蓄電池は充電残量によってバッテリーに負荷をかけてしまうことになるため、管理することが大切です。
充電が100%になっているのに充電し続けたり、0%の状態で長期間置いておかないよう注意しましょう。
ポータブル蓄電池には、使用していなくても放電する「自然放電」という性質を持っています。
充電残量が少ないまま長期保管すると、自然放電によって放電し、充電がゼロになってしまうこともあります。
そのため、長期保管する場合は充電を60〜80%の状態にし、こまめに残量を確認するようにしましょう。
3.保管場所に注意する
3つ目に、保管場所に注意することです。
ポータブル蓄電池は高温・低温・多湿に弱い製品です。
このような場所で使用・保管すると、バッテリーが劣化し寿命を縮めてしまうことになります。
特に高温な場所で保管すると、バッテリーが熱くなり発火する危険性も出てきます。
ポータブル蓄電池は直射日光を避け、温度・湿度が低く風通しのいい場所で保管するようにしましょう。
4.パススルー充電をしない
4つ目に、パススルー充電をしないことです。
パススルー充電とは、ポータブル蓄電池を充電しながら家電に電気を供給することをいいます。
パススルー充電はバッテリーに大きな負担がかかるため、寿命を縮めてしまいます。
ただ、パススルー充電に対応している製品もあるため、ご自身でお持ちの製品はどうなのか取扱説明書を確認してみてください。
一般的にはパススルー充電しないほうが、ポータブル蓄電池を長持ちさせることになります。
ポータブル蓄電池の正しい3つの廃棄方法
次に、ポータブル蓄電池の正しい廃棄方法をお伝えします。
✅ポータブル蓄電池の正しい3つの廃棄方法
- 自治体での廃棄方法に従う
- メーカーに回収してもらう
- フリマアプリで販売する
具体的に3つの方法を確認していきましょう。
1.自治体での廃棄方法に従う
ポータブル蓄電池の廃棄方法は国で規定が定められていないため、自治体の対応に任されています。
お住まいの自治体の指示に従い、廃棄・処分するようにしましょう。
例として、京都市では下記の通りとなっております。
引用:京都市ホームページより
ただし、JBRC(会員の小型充電式電池のリサイクル活動を共同で行う団体)では会員企業の製品のみ回収対象となっていたり、設けられた回収拠点でもサイズ規定がある場合もあります。
具体的には、各自治体に問い合わせしてみてください。
回収を行っていなくても、処分業者を紹介してくれるかもしれません。
2.メーカーに回収してもらう
メーカーによっては、不要になったポータブル蓄電池を回収してくれるサービスを行っています。
下記は回収対応してくれるメーカーをまとめたものです。
回収方法については、各メーカーのHPを見てみてください。
ポータブル蓄電池を購入する際は、メーカーが回収しているかどうかを確認しておくほうが廃棄方法で困らなくて済むでしょう。
3.フリマアプリで販売する
購入してあまり使用していないポータブル蓄電池であれば、フリマアプリを活用することもできます。
ただしポータブル蓄電池に限りませんが、利用できるものに限ります。
購入者とのトラブルに繋がらないよう、製品の状態などは詳しく記載するようにしましょう。
ポータブル蓄電池のやってはいけない3つの廃棄方法
つぎに、ポータブル蓄電池のやってはいけない廃棄方法をお伝えします。
✅ポータブル蓄電池のやってはいけない3つの廃棄方法
- 可燃ごみに捨てる
- 家電量販店に回収してもらう
- リサイクルショップで買い取りしてもらう
特に、可燃ごみに捨てると火災事故になるため絶対に可燃ごみには捨てないように注意しましょう。
具体的に3つの方法を確認してきましょう。
1.可燃ごみに捨てる
ポータブル蓄電池のバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、大きな衝撃が加わると爆発や発火してしまう危険性があります。
そのため可燃ごみに捨ててしまうと、ゴミ収集車で回収した際に圧縮され、火災などの事故が起こってしまいます。
大きな事故にさせないためにも、可燃ごみに捨てることは絶対にやってはいけません。
2.家電量販店に回収してもらう
スマホなどを充電するモバイルバッテリーは家電量販店で回収を行っていますが、現時点ではポータブル蓄電池の回収を行っているところはありません。
ただ、ポータブル蓄電池の普及が広まっているため、今後は回収してくれる店舗が出てくる可能性はあります。
家電量販店に廃棄を希望する場合は、事前に近くの家電量販店にポータブル蓄電池の回収を行っているかの確認をしてみましょう。
3.リサイクルショップで買い取りしてもらう
リサイクルショップで買い取りしてもらうことは、基本的にはできません。
買い取りしてくれる店舗でも、新品未使用品のみ、PSE認証マークがついている等の条件が厳しくなります。
使用済みのポータブル蓄電池は、他の廃棄方法を検討するようにしましょう。
ポータブル蓄電池は正しい方法で廃棄しよう
本記事ではポータブル蓄電池の廃棄方法について、詳しくお伝えしました。
改めて、正しい廃棄方法とやってはいけない廃棄方法を確認しておきましょう。
✅ポータブル蓄電池の正しい3つの廃棄方法
- 自治体での廃棄方法に従う
- メーカーに回収してもらう
- フリマアプリで販売する
✅ポータブル蓄電池のやってはいけない3つの廃棄方法
- 可燃ごみに捨てる
- 家電量販店に回収してもらう
- リサイクルショップで買い取りしてもらう
ポータブル蓄電池は持ち運びのできる便利な蓄電池ですが、正しい方法で廃棄しないと最悪の場合、爆発や火災などの大きな事故に繋がってしまいます。
アウトドアや災害対策などで活躍して寿命を迎えたポータブル蓄電池は、各自が正しい知識を持って廃棄を行わなければいけません。
正しく廃棄を行い、新しいポータブル蓄電池の購入を検討している方は当社ENCにご相談ください。
あなたにあったポータブル蓄電池を選び、快適な生活を送るお手伝いをします。