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【要点解説】住宅用太陽光発電の非FITの仕組みとENEMAKASEの活用方法

2025.03.31

住宅用太陽光発電の非FITとENEMAKASE

FIT制度のおかげで普及した住宅用太陽光発電ですが、近年では非FITという選択肢が出てきました。

 

非FITとはどういうものなのか?FIT制度と非FIT制度のどちらを選べばいいのか?分からないですよね。

 

✅本記事の内容

  • 非FITって?FITとはどう違うのか
  • 非FITでの売電について詳しく解説
  • 非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する際の3つのポイント
  • 非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する2つの注意点
  • 住宅用太陽光発電の非FITでの3つの活用方法
  • 非FITを活用するためのポイントを整理!

 

本記事の信頼性

・現役の某太陽電池メーカーの営業マン「スポンジ」が監修(営業キャリア10年以上)

・営業実績は、住宅用太陽光発電を200棟/月を販売継続(3年以上)

 

本記事では非FITやENEMAKASEというサービスについて詳しく解説します。

 

住宅用太陽光発電において、非FITを選択する際のポイントや注意点、FITと非FITのどちらを選べば良いのかが分かるようになります。

 

非FITって?FITとはどう違うのか

非FITって?FITとはどう違うのか

非FITとはFIT制度を利用せず、再生可能エネルギーを生み出す発電システムのことです。

 

そもそもFIT制度とはどういう制度なのでしょうか。

 

FIT制度(固定価格買取制度)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を一定の金額で買い取る制度です。

 

2012年に再生可能エネルギーを普及させるために導入されました。

 

FIT制度の費用の一部は再エネ賦課金として国民が負担していますが、FIT制度の導入とともに再生可能エネルギーの普及も増える一方、国民の負担も増えることが問題となっています。

非FITって?FITとはどう違うのか

そこで注目されているのが、非FITという仕組みです。

 

FITと非FITの一番の違いは、100%再生可能エネルギーとして認められるかどうかです。

 

FIT制度は国民から再エネ賦課金として費用を徴収しているため環境価値が与えられず、100%再生可能エネルギーとして見なされません。

 

一方、非FITでは再エネ賦課金を利用しないため、100%再生可能エネルギーとして認められます。

 

国民の負担を減らしつつ100%再生可能エネルギーを普及できるため、政府は非FITを推進しようとしています。

 

非FITでの売電について詳しく解説

非FITでの売電について詳しく解説

FIT制度では電気の売り先や売電単価は固定で決まっていますが、非FITではどのように売電するのでしょうか?

 

1.売電単価の決まり方

 

非FITでは、電力会社が決めている単価で売電を行います。

 

関西電力以外の各電力会社の非FITの売電単価は、下記の表の通りです。(※詳細は各電力会社に要確認)

 

売電単価の決まり方

関西電力では2025年3月時点で非FITの買取を受け付けていないため、Q.ENESTでんき(親会社:ハンファジャパン)のENEMAKASEがおすすめです。

 

ENEMAKASEについては次章で詳しく説明しますが、日本で唯一の市場連動型電力買取を行うサービスです。

 

また、関西電力管内で非FITの電気を買取を行っている団体もあります。

 

固定の単価で売電収入はENEMAKASEより見込めない可能性がありますが、安定した収益を得ることができ、収支計算もしやすくなります。

 

2.ENEMAKASE(エネまかせ)とは?

 

ENEMAKASEは日本で唯一の市場連動型電力買取を行うサービスです。

 

JEPX市場は電力の需要によって30分ごとに買取単価が変動しますが、市場連動型電力買取サービスはお客様の余剰電力を30分ごとに電力市場に売ります。

 

高値の時に余剰電力を売電すれば、より多くの収入を得ることができるということです。

 

ENEMAKASEは、10kW未満(住宅用)もしくは、10kW以上〜50kW未満(低圧)の太陽光発電システムを持っていて、卒FIT・非FITの方を対象としています。

 

ENEMAKASEから簡単にシミュレーションができるため、気になる方は覗いてみてください。

 

次章ではこのシミュレーションを元に、どれくらいの売電収入を得られるか試算を行います。

 

3.売電収入の試算例

 

では4kWの太陽光発電システムを導入していると仮定し、東京電力・ENEMAKASEでそれぞれ売電収入はどれくらい得られるか試算してみましょう。

 

下記の図は、ENEMAKASEでシミュレーションを行ったものです。

市場連動型の経済効果シミュレーション

参照:ENEMAKASE

 

年間4,103kWh発電、そのうちの30%は自家消費、70%の2,871kWhを売電した場合、ENEMAKASEでは29,461円の売電収入を得ることができるということです。

 

東京電力の場合、買取価格は8.5円/kWhのため24,403円となります。

 

ENEMAKASEのほうが5,058円多く売電収入を得られるため、非FITや卒FITを迎える方はENEMAKASEでの売電を検討すればお得ということです。

 

ちなみに2025年度のFIT単価は15円/kWhのため、2025年度にFITを活用した場合は42,690円の売電収入が得られます。

 

売電収入だけを比べると下記の通りです。

 

  • 非FIT単価(8.5円)⇒24,403円
  • ENEMAKASE(市場連動)⇒29,461円
  • FIT単価(15円)⇒42,690円

 

ENEMAKASEは市場連動のため、上記金額はあくまで目安金額になっております。

 

非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する際の3つのポイント

非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する際の3つのポイント

つぎに、非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する際の3つのポイントを解説します。

 

✅非FITの3つのポイント

  • 電気の売り方の幅が広がる
  • 補助金を活用する
  • 環境価値への利用

 

それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

1.電気の売り方の幅が広がる

 

1つ目のポイントは、電気の売り方の幅が広がることです。

 

ENEMAKASEは市場に連動した価格で売電するため、季節や時間帯によって買取価格が変動します。

 

電気の需要がある時(市場価格が高い時)に売電したほうがお得です。

 

一般的には、春先や夜間に高い単価で売ることができます。

 

ただし、太陽光発電システムのみだと充放電のコントロールができないため、蓄電池やEV(電気自動車)が必須になります。

 

2.補助金を活用する

 

2つ目のポイントは、補助金を活用できることです。

 

自治体によっては非FITを対象にした補助金を出しているため、初期費用を抑えて太陽光発電システムを設置することができます。

補助金を活用する

例えば神奈川県川崎市の場合、FIT制度を利用しない太陽光発電システムには7万円/kWhの補助金を出しています。

 

太陽光発電システムを設置する相場価格は25万円/kWのため、4kW設置する場合100万円かかるところ、補助金を活用できれば72万円で設置できるということです。

 

全国の補助金については【完全版】全国(各都道府県)の太陽光発電補助金まとめから確認してみてください。

 

3.環境価値への利用

 

3つ目のポイントは、環境価値が利用できることです。

 

FIT制度での買取費用は電気を購入している国民が再エネ賦課金を負担しているため、環境価値は電気を購入している国民にあるとされています。

 

非FITでは再エネ賦課金は発生しないため100%再生可能エネルギーとして認められ、環境価値を非化石証書に代えて売却することができます。

 

非化石証書とは、再生可能エネルギーなどのCO2を排出しない電気が持つ環境価値を証書化したものです。

 

脱炭素社会に向けて、国や自治体や大企業は毎年CO2削減をする必要があり、非FITでの非化石証書の取得も脱炭素を目指す上では重要な要素になります。

 

ただ、非FITで太陽光発電を設置したからといって、各個人が直接的に非化石証書をどこかに売ることはできません。

 

環境価値は自治体がもらう代わりに、非FITの補助金が出るという点で個人にもメリットがあるということです。

 

非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する2つの注意点

非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する2つの注意点

つぎに、非FIT(ENEMAKASE)で住宅用太陽光発電を設置する2つの注意点を解説します。

 

✅非FITの2つの注意点

  • 売電収入が不安定になることがある
  • 運用の手間が増える

 

それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

1.売電収入が不安定になることがある

 

1つ目の注意点は、売電収入が不安定になる可能性があることです。

 

市場単価は下記のグラフの通り、30分ごとに変動しています。

 

一般的には、昼間は太陽光発電による電気が余り過ぎてしまうことが多く、市場単価は下記のように安くなりやすいのが特徴です。

売電収入が不安定になることがある

参照:ENEMAKASE

 

ENEMAKASEは変動する市場価格で売電するため、市場価格が上がらないと収入を増やすことができなくなってしまいます。

 

関西電力以外の電力会社は固定の買取価格のため安定した収入を得ることができますが、そもそもの買取価格が低く設定されているため、多くの売電収入を得ることはできません。

 

多くの売電収入を得たい方は、ENEMAKASEのサービスを利用したうえで蓄電池を併設することをおすすめします。

 

蓄電池を導入することで市場価格の安い時には電気を貯めておき、上がったタイミングで売電すればより多くの売電収入を得ることができるようになります。

 

2.運用の手間が増える

 

ENEMAKASEは変動する市場価格で売電するため、発電量・消費量を考慮しつつ市場価格を意識しながら運用しなければいけません。

 

蓄電池やEVを活用すれば、最適な運用がしやすくなるため、経済メリットも出しやすい代わりに運用の手間が増えます。

 

一般的には、先ほどもお伝えしたように昼間の電気は安くなりがちなので、朝方や夜間に売電するように蓄電池のモード設定をすれば問題はありません。

 

シミュレーションツールを活用する方法もあるため、業者に相談し、ご自身のベストな運用方法を見つけてみてください。

 

住宅用太陽光発電の非FITでの3つの活用方法

住宅用太陽光発電の非FITでの3つの活用方法

つぎに、非FITかつENEMAKASEを利用するにあたって、経済メリットを出しやすい3つの活用方法を紹介します。

 

✅非FITかつENEMAKASEとの相性が良い3つ組合せ

  • おひさまエコキュートと組み合わせる
  • 蓄電池と組み合わせる
  • EV(電気自動車)を利用する

 

基本的な考え方としては、太陽光発電で発電した電気で自給自足の生活が送れたらベスト、万が一電気が余ってしまったら電気は高いタイミングで売ろう!ということです。

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1.おひさまエコキュートと組み合わせる

 

1つ目は、おひさまエコキュートとの組み合わせです。

 

エコキュートは、ヒートポンプ技術によって発生した熱を利用してお湯を沸かすシステムです。

 

エコキュートはこれまで電気代の安い夜にお湯を沸かすことで経済メリットを得る仕組みでしたが、太陽光発電の電気が余りがちの昼間にお湯を沸かすことで太陽光発電の電気を有効活用することができます。

 

おひさまエコキュートは太陽光発電の電気を有効活用する手段として、最近注目されている商品です。

 

太陽光発電と組み合わせることで発電した電気でお湯を沸かせるため、光熱費が削減できるようになります。

 

おひさまエコキュートについて、もう少し詳しく知りたい方は「【2025年最新比較】おひさまエコキュートとエコキュートの違い」の記事をのぞいてみてください。

 

2.蓄電池と組み合わせる

 

2つ目は、蓄電池との組み合わせです。

 

昼間に太陽光発電で発電した電気は、すべて使いきれることはありません。

 

自家消費率は30%が一般的なため、4kWの太陽光発電システムを設置している場合、1日約12kWh発電するうち3kWhを使用、9kWhが余剰電力ということになります。

 

蓄電池を設置すれば余った電気を貯めておくことができ、夜間や雨の日も発電した電気を使用できるため、自家消費率を上げることができます。

 

3.EV(電気自動車)を利用する

 

3つ目は、EV(電気自動車)を利用することです。

 

電気自動車をお持ちの場合、V2Hシステムを導入すれば太陽光で発電した電気を車に充電ができるため、蓄電池と同じ使い方ができます。

 

EV(電気自動車)を利用する

電気自動車に搭載されている蓄電池は、定置型の蓄電池よりも蓄電容量が大きいです。

 

一般的な定置型の蓄電池だと5kWh~15kWhの蓄電容量になりますが、日産自動車のサクラでも20kWhの蓄電池を積んでいます。

 

つまり、多くの電気を貯めることができるので、太陽光発電で発電した電気を昼間に貯めて夜間に使えるだけでなく、電気の市場価格が高いときに電気を売ることも非FITとENEMAKASEでは新しい選択肢になってきます。

 

FITでは売電単価(15円/kWh)が買電単価(30円/kWh~45円/kWh)よりも高くなることはあり得ませんが、非FITかつ市場連動型で電気の価格が高いときに売れば、買電単価よりも高い単価で電気を売ることも可能です。

 

非FITを活用するためのポイントを整理!

非FITを活用するためのポイントを整理!

本記事では、非FITやENEMAKASEというサービスについて詳しく解説しました。

 

結論としては、非FITで住宅用太陽光発電をオススメする方は、下記に該当する方です。

 

  • 太陽光発電だけでなく、蓄電池やV2Hの活用を考えている方
  • 非FITの補助金を出している自治体に住んでいる方

 

理由は、まず自治体が非FITに出す補助金が7万円/kWと高額なため、太陽光発電の初期費用をかなり落とすことができるからです。

 

2025年度のFIT単価は15円/kWhですが、FIT単価が安くなってきているのでわざわざFITで太陽光発電をやる必要がなくなってきています。

 

ただ、非FITの場合は買取単価がFIT単価の15円/kWhよりも安いため、蓄電池やV2Hを活用して太陽光発電の電気で自給自足をすることがオススメになります。

 

さらに、ENEMAKASEを利用して太陽光発電の電気を蓄電池や電気自動車に貯めておいて、市場価格が高いタイミングに合わして売れば高い売電収入を得ることも可能です。

 

国は、脱炭素を目的に太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの普及を目指しておりますが、日本で急速に普及した太陽光発電の電気が市場連動できていない点が問題視されるようになってきました。

 

FITで太陽光発電を発電させるのではなく、市場に連動させて余りもせず足りもしないベストな運用をすることが求められているため、非FITかつ市場連動の太陽光発電の価値はますます高まってきます。

 

FITまたは非FITのいずれにしても環境貢献することは可能ですが、ちょうど今は太陽光発電の運用方法の転換期に差し掛かっております。

 

どちらで太陽光発電をやるべきか、具体的な相談があれば当社ENCにご相談ください。

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