【完全版】ソーラーカーポートを徹底解説
2024.09.23
ソーラーカーポートを設置したら電気代が安くなるのか、メリットデメリットは何があるのか悩んでいませんか?
屋根が古い場合は屋根に太陽光発電も設置できないので、節電の手段が限られますよね。
ただ、1台用のソーラーカーポートでも電気代の節約に大きく貢献してくれます。
✅本記事の内容
- ソーラーカーポートとは?
- ソーラーカーポートの種類
- ソーラーカーポートの費用
- ソーラーカーポートのメリット・デメリット
- ソーラーカーポートの基礎知識をわかりやすく解説
✅本記事の信頼性
・現役の某太陽電池メーカーの営業マン「スポンジ」が監修(営業キャリア10年以上)
・営業実績は、住宅用太陽光発電を200棟/月を販売継続(2年以上)
カーポートを設置していない方は、ソーラーカーポートを設置することで長期的にみれば経済的にお得な生活が送ることができます。
本記事を読んでもらえれば、ソーラーカーポートの種類や相場価格、メリットデメリットが理解できるようになります。
最後まで読み終えた後に、メリットの方が大きいと感じた場合はソーラーカーポートを検討してみましょう。
ソーラーカーポートとは?
まず、ソーラーカーポートとは何なのか見ていきましょう。
ソーラーカーポートとは「柱と屋根で構築され、屋根に太陽光パネルを搭載し発電ができる車庫」のことです。
太陽光発電システムは住宅の屋根に設置されることが多いですが、駐車スペースにソーラーカーポートを導入することで、車を日差しや雨風から守るというカーポートの役割を果たしながら、太陽光で発電することができるようになります。
発電した電気は家庭で使って電気代を節約したり、電力会社に売って売電収入を得たりすることで経済的メリットが得られます。
ソーラーカーポート種類
次に、ソーラーカーポートの種類をお伝えします。
ソーラーカーポートは「搭載型」と「一体型」の二種類に分類されます。
それぞれの特徴をお伝えしますので、ご自身にあったソーラーカーポートを選んでみてください。
1.屋根搭載型ソーラーカーポート
屋根搭載型ソーラーカーポートは、カーポートの屋根に太陽光パネルを設置するタイプです。
屋根搭載型ソーラーカーポートが最も売れているソーラーカーポートになります。
金属製の折板屋根に、架台を取り付けて太陽光パネルを設置します。
カーポートと太陽光パネルが別々のため、将来的に不要になった際は取り外して通常のカーポートとして使用することが可能です。
既存のカーポートに太陽光パネルを設置したい場合、カーポートの屋根材によっては設置することができないことがあります。
2.屋根一体型ソーラーカーポート
屋根一体型ソーラーカーポートは、太陽光パネルと屋根が一体になっているタイプです。
太陽光パネル自体が屋根の役割を果たします。
屋根の面積いっぱいに太陽光パネルを乗せるため、発電容量が多いのがメリットです。
地面からの反射光でも発電できる両面発電パネルを選べば、さらに発電効率のアップが期待できます。
ただし、両面発電パネルが破損してしまった場合はソーラーカーポートの機能を果たすことができなくなってしまいます。
数年後に太陽光パネルが破損したときに、同じサイズの太陽光パネルが販売されているかも重要です。
長い目で見ると、屋根一体型ソーラーカーポートはリスクがある商品になります。
ソーラーカーポートの費用
次に、ソーラーカーポートの相場価格や補助金についてお伝えします。
1.ソーラーカーポートの相場価格
下記は一体型・搭載型それぞれの相場価格をまとめております。
一般的なカーポートと比べると、太陽光発電システムが加わるため金額は少なくとも100万円は超えてきます。
また、搭載型は金属製の折板屋根が必要になるため、一体型よりも高くなります。
風速の強い地域や積雪の多い地域は金額が高くなる傾向にあります。
お客様の住んでいるエリアによって金額は異なりますが、当社ENCでは極力安い金額でソーラーカーポートの販売をさせていただいておりますのでお気軽にご相談ください。
2.ソーラーカーポートの補助金
補助金制度を活用できればソーラーカーポートの初期費用を抑えて導入することができます。
国の補助金で「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」がありますが、個人の方は対象外です。
各地方自治体の太陽光発電に対する補助金であれば、条件次第ですがソーラーカーポートの補助金を受けられます。
補助金については各自治体によって対象が異なりますので、お住いの自治体にお問い合わせください。
関連記事:【完全版】全国(各都道府県)の太陽光発電補助金まとめ
ソーラーカーポートのメリット・デメリット
次に、ソーラーカーポートを設置して、どんなメリットやデメリットがあるのかをお伝えします。
詳細は【ソーラーカーポート】デメリット・メリットをわかりやすく解説!の記事で詳しく解説しているので、覗いてみてください。
1.ソーラーカーポートの7つのメリット
まず、ソーラーカーポートの7つのメリットから見ていきましょう。
- 電気代の節約・売電収入が得られる
- 災害対策ができる
- 駐車スペースを有効に活用できる
- 工事がしやすい
- 太陽電池の搭載容量が多い
- 屋根に太陽光発電が設置できない方でも太陽光発電が設置できる
- 電気自動車、V2Hとの相性が良い
電気代の節約・売電収入が得られる
ソーラーカーポートに設置した太陽光パネルに太陽光が当たると、発電して電気が生まれます。
その電気を自家消費して電気代を節約したり、余った電気を電力会社に売ると売電収入を得ることができます。
電気代は今後も上がり続けていくことが予想されており、太陽光発電による節電効果はますます上がっていきます。
災害対策ができる
日本は地震や台風などの災害が多い国です。
停電した場合でも、太陽が出ていればソーラーカーポートで電気が作られます。
パワーコンディショナーを自立運転機能に切り替えることで、1台あたり最大で1500Wの電気が使えます。
消費電力によって使うことのできる家電は限られますが、スマホ充電やテレビを見るなどの最低限の情報収集は可能です。
駐車スペースを有効に活用できる
駐車スペースを使って太陽光発電を導入できることが、ソーラーカーポート特有のメリットとなります。
住宅には屋根の形状や素材、強度などの関係で太陽光発電を導入できない方も、ソーラーカーポートであれば設置が可能です。
すでに住宅へ太陽光発電を導入済みの方でも、ソーラーカーポートを設置することで更に発電量を増やすこともできます。
工事がしやすい
住宅への太陽光発電の設置工事は足場の組み立てが必要ですが、ソーラーカーポートは地上で作業ができるため足場の組み立てが不要です。
そのため、早ければ1日で設置が完了するため、工事費用も比較的安く済みます。
足場の圧迫感や工事音にストレスを感じることなく設置が終わるのも良い点です。
太陽電池の積載容量が多い
太陽光発電には風圧により太陽電池が飛ばないよう、屋根の周りから一定の距離を確保して設置するように国で基準が設けられております。
この距離のことを「離隔距離」といいますが、屋根の高さに対してメーカーごとに200mm〜500mmの基準を設定しています。
ソーラーカーポートは住宅の屋根よりも設置の高さが低く、離隔距離は100mm程度でも設置ができるため太陽電池の積載容量も増やすことが可能です。
屋根に太陽光発電が設置できない方でも太陽光発電が設置できる
住宅には屋根の形状や素材、強度などの関係で太陽光発電を導入できない方も1割程度はいますが、ソーラーカーポートであれば設置が可能です。
住宅の屋根に太陽電池を設置して外観を崩したくない方も、ソーラーカーポートなら取り入れやすいという方もいます。
電気自動車・V2Hとの相性が良い
電気自動車の普及が増えていますが、ソーラーカーポートを設置すれば発電した電気を電気自動車へ充電・貯めることができます。
さらにV2H(Vehicle to Home:車から家へ、家から車への略称)を導入すれば、電気自動車に貯まった電気を住宅に供給することも可能です。
ソーラーカーポートと電気自動車が近くにあり、配線工事の費用が抑えられるため、電気自動車とソーラーカーポートの相性は非常に高いです。
2.ソーラーカーポートの5つのデメリット
次に、ソーラーカーポートの5つのデメリットを見ていきましょう。
- 初期費用が高額になる
- 維持費用がかかる
- 影の影響で発電量が得られない可能性がある
- 固定資産税がかかる可能性がある
- 建築確認申請が必要
初期費用が高額になる
ソーラーカーポートの初期費用は100万円以上かかります。
通常のカーポートより太陽光電池・パワーコンディショナー・架台などの太陽光発電システムの費用がかかるためです。
ただし初期費用は、節約できた電気代や売電収入から回収することができます。
ソーラーカーポートの購入金額によりますが、相場価格での購入の場合は20年弱で元が取れる形です。
相場価格よりも安く購入したい方は、当社ENCにまずは相談してみてください。
維持費用がかかる
太陽光発電システムは一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)により、4年に1回以上の定期点検が推奨されているため、ソーラーカーポートも同様に定期点検が必要です。
定期点検には1回5万円程度の費用がかかりますが、機器の故障や太陽電池の汚れを放っておくと発電量の低下に繋がります。
また、パワーコンディショナーの寿命は10~15年のため、長い間ソーラーカーポートで発電したければパワーコンディショナーの交換が必要です。
交換費用として工事費込みで20万円程度かかりますが、長期的に見れば経済的にはお得になるため、定期点検をしながら長い間ソーラーカーポートの恩恵を受け続けましょう。
影の影響で発電量が得られない可能性がある
ソーラーカーポートは他の建物より低くなるため、自宅や近隣住宅・木などの影がかかってしまう可能性が高いです。
太陽光発電は太陽光パネルに太陽光が当たると電気が生まれる仕組みですので、影がかかってしまうと発電量の低下に繋がってしまいます。
ただし、太陽電池1枚1枚にオプティマイザという機器をつけることで発電量低下を抑えることができます。
オプティマイザとは、太陽電池1枚1枚の発電パフォーマンスを最大化してくれる機器です。
詳しくは、「ソーラーカーポートの発電量」の記事を覗いてみてください。
ソーラーカーポートを設置したい場合は、業者に現地調査をしてもらうことも大切です。
固定資産税がかかる可能性がある
以下の4つの条件を満たしていれば、固定資産税がかかってしまいます。
①基礎部分が地面に固定されている
②屋根がある
③3方向以上が壁に囲まれている
④居住や貯蔵などに利用できる
ソーラーカーポートは①基礎部分が地面に固定されている・②屋根がある・④居住や貯蔵などに利用できるの条件を満たしています。
ただし、一般的なソーラーカーポートは屋根と柱で構築されているため、3方向を壁で囲わないことで固定資産税の対象外とすることができます。
建築確認申請が必要
床面積が10㎡を超えるソーラーカーポートを設置する場合は、建築確認申請をしなければいけません。
建築基準法の建ぺい率や容積率に関する条件を満たしているかの確認が必要になるからです。
建築確認申請を行わずにソーラーカーポートを設置すると、違法建築物と見なされてしまい撤去を求められる場合もあります。
申請は業者が代理で行ってくれる場合が多いため、事前に代理申請してくれるのか確認するようにしましょう。
もう少し詳しく内容を知りたい方は、【ソーラーカーポート】後悔しない5つのポイントを徹底解説!の記事を覗いてみてください。
ソーラーカーポートの基礎知識をわかりやすく解説
今回は、ソーラーカーポートの基礎知識や相場価格、メリット・デメリットについてお伝えしました。
太陽光発電システムの寿命は太陽電池は25年以上、パワーコンディショナが15年と長寿命です。
初期費用を相場価格よりも抑えて、大きく影がかからないのであればソーラーカーポートを設置した方が長い目でお得になります。
ソーラーカーポートを設置して得られるメリットとデメリットを改めて確認しておきましょう。
【ソーラーカーポートの7つのメリット】
- 電気代を節約・売電収入を得られる
- 災害対策ができる
- 駐車スペースを有効に活用できる
- 工事しやすい
- パネルの積載容量が多い
- 屋根に太陽光発電が設置できない方でも太陽光発電が設置できる
- 電気自動車・V2Hとの相性が良い
【ソーラーカーポートの5つのデメリット】
- 初期費用が高額になる
- 維持費用がかかる
- 影の影響で発電量が得られな可能性がある
- 固定資産税がかかる可能性がある
- 建築確認申請が必要
今後、ガソリン車から電気自動車に乗り換えを検討されている方もソーラーカーポートとの相性が良いのでオススメです。
しっかりと発電をしてくれることがソーラーカーポートを設置するメリットになります。
発電量を向上させるための4つの方法についても気になる方は確認してみてください。
お客様の駐車スペースに合ったベストな提案ができますので、お気軽に当社ENCにご相談ください。
毎月の電気代にひやひやすることがなく、売電収入を得ながら少し豊かな生活を送っていきましょう。