【4つの方法】ソーラーカーポートの発電量が上がる!
2024.09.10
電気代の高騰により、ソーラーカーポートを設置される方が増えています。
ソーラーカーポートを設置するとどれくらいの発電量が得られるのか、発電量を増やす方法はあるのか気になりませんか。
✅本記事の内容
- ソーラーカーポートの発電量
- ソーラーカーポートの発電量を上げる4つの方法
- ソーラーカーポートの発電量や経済メリットをわかりやすく解説
✅本記事の信頼性
・現役の某太陽電池メーカーの営業マン「スポンジ」が監修(営業キャリア10年以上)
・営業実績は、住宅用太陽光発電を200棟/月を販売継続(2年以上)
ソーラーカーポートは家の影がかかりやすいので、どうしても発電量が下がってしまうリスクが高いです。
本記事を読んでもらえれば、ソーラーカーポートの発電量を上げるための4つの方法が理解できるようになります。
ソーラーカーポートの発電量
ソーラーカーポートとは柱と屋根で構成され、屋根に太陽電池を搭載し発電ができる車庫のことです。
カーポートの屋根に設置した太陽電池に太陽光が当たると発電し、家庭で電気を使ったり、余った電気を売ったりして経済的メリットを得ることができます。
下記では1台用と2台用のソーラーカーポートの発電量、必要なスペース、初期費用の相場を纏めております。
太陽光発電は1kWあたり年間約1,100kWh発電するため、1台用は約2,200kWh、2台用は5,500kWh程度発電します。
オール電化住宅にお住まいの方は年間7,200kWh(月600kWh)、電気ガス併用の住宅にお住まいの方は年間4,800kWh(月400kWh)の電気を平均的に使用されます。
つまり、2台用のソーラーカーポートを設置できれば、大幅に電気代が削減できるということです。
また、今後も電気代の高騰が続くので、1台用のソーラーカーポートでも十分に電気代の削減に貢献してくれます。
ソーラーカーポートの発電量を上げる4つの方法
次に、ソーラーカーポートの発電量を上げる4つの方法をお伝えします。
- 高性能な太陽電池を選ぶ
- 定期的なメンテナンスを行う
- 設置場所に注意する
- オプティマイザを設置する
具体的に4つの方法を詳しく見ていきましょう。
1.高性能な太陽電池を選ぶ
1つ目の方法は、高性能な太陽電池を選ぶことです。
太陽電池が受けた光エネルギーをどのくらい電気エネルギーに変換できるかを表した数値を「変換効率」といいます。
現在主流の太陽電池の変換効率は21~22%程度です。
変換効率の高い太陽電池を選んだほうが発電量を得ることができるため、22%を超える太陽電池を選べば効率よく発電することができます。
また、ソーラーカーポートには「屋根一体型」と「屋根搭載型」がありますが、屋根一体型には両面発電可能な太陽電池が採用されています。
両面発電可能な太陽電池だと、地面や車に当たって反射した光がパネルの裏面に当たっても発電ができるため、発電量を増やすことができます。
裏面の発電量は、反射する面の環境に大きく左右されます。
例えば、反射する面が黒であれば光を吸収するため反射光が見込めません。
反射する面が白っぽいものや反射しやすいものであれば、表面の発電量を「100」とした場合に裏面の発電量は「5~10」程度は期待できます。
2.定期的なメンテナンスを行う
2つ目の方法は、定期的なメンテナンスを行うことです。
太陽電池やパワコンなどの周辺機器に故障やトラブルがあると、発電量が低下してしまいます。
太陽光発電システムは一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)により、4年に1回以上の定期点検が推奨されています。
発電量を低下させないためにも、定期点検は必ず行うようにしましょう。
また、太陽電池にほこり・鳥の糞・花粉などの汚れが付着していると、発電量が下がってしまいます。
ソーラーカーポートは住宅の屋根と比べて高さが低く清掃がしやすいので、定期的に掃除をして太陽電池をきれいな状態に保つようにしましょう。
太陽電池を清掃することで、1~2%程度発電量を上げることができます。
1~2%程度の発電量向上でも、毎日、毎月、毎年と重なっていけば大きな発電量の差になります。
無理のない範囲で、定期点検&清掃を実践して発電パフォーマンスを上げましょう。
3.設置場所に注意する
3つ目の方法は、設置場所に注意することです。
太陽光発電は太陽電池に太陽光が当たることで発電する仕組みです。
日当たりの悪い場所や影ができる場所に設置してしまうと、太陽光が遮られてしまうため、思ったほどの発電量を得ることができません。
ソーラーカーポートは他の建物より低く、自宅や近隣住宅の影がかかりやすくなるので、業者によく現地調査をしてもらうようにしましょう。
ただ、ソーラーカーポートの設置する場所を変えることは難しいのが実情です。
4つ目の方法で詳しく説明しますが、オプティマイザを設置することで日当たりの悪い場所でも、発電量の低下を防ぐ効果があります。
4.オプティマイザを設置する
4つ目の方法は、オプティマイザを設置することです。
太陽電池を直列に組み合わせたものを「ストリング」といいます。
このストリングの中の1枚に影がかかったり、汚れが付着してしまうと、ストリング全体の発電効率が下がってしまいます。
オプティマイザを設置することで、太陽電池1枚ごとの電流・電圧を最適化してくれます。
オプティマイザは太陽電池1枚ごとに設置するため設置コストは上乗せになってしまいますが、発電効率を最大限に上げてくれるため発電量の増加が期待できます。
不具合のある太陽電池が他の正常な太陽電池の邪魔をしないので、太陽光発電システム全体としてはベストな発電が得られるということです。
実際に、どれくらい発電量の向上が見込めるのかを実例で見ていきましょう。
上の写真は、ソーラーカーポートではありませんが家の影が太陽電池に差し掛かっているものです。
元々は、オプティマイザが付いていないシステムで太陽光発電を設置しておりましたが、オプティマイザ付きのシステムに変更することで下記の通り発電量の改善が見られました。
※MLPEはオプティマイザのこと
午前中は発電ロスが続いていたところから、オプティマイザをつけると発電ロスが改善されて綺麗な発電量の波形に変わっていることがわかります。
3ヶ月間のみになりますが、発電量の比較を表したグラフが下記です。
どの月も発電量が向上し、平均10%の発電量が上がりました。
ストリングを組むソーラーカーポートではなく、太陽電池1枚1枚を管理できるオプティマイザ付きのソーラーカーポートにすることで、発電量UPが可能です。
注意点としては、ほとんどの太陽電池に影がかかってしまう場合はオプティマイザを設置したとしても発電量の向上が見込めません。
ソーラーカーポートを検討されている方で影がかかってしまう方は、まずは当社ENCにご相談ください。
ソーラーカーポートの発電量や経済メリットをわかりやすく解説
本記事では、ソーラーカーポートの発電量について詳しく解説いたしました。
改めて、発電量を上げる4つの方法を確認しておきましょう。
【ソーラーカーポートの発電量を上げる4つの方法】
- 高性能な太陽光パネルを選ぶ
- 定期的なメンテナンスを行う
- 設置場所に注意する
- オプティマイザを設置する
ソーラーカーポートを設置すれば、駐車スペースを活用して太陽光発電の恩恵が得られます。
発電量を上げる方法を知っていれば、電気代をより節約でき、売電できる量も増えるため、経済的メリットもさらにアップします。
特に影の影響を受けやすいソーラーカーポートには、太陽電池1枚ごとの発電量を管理してくれるオプティマイザの設置がおすすめです。
ソーラーカーポートの設置を具体的に検討したい方は、当社ENCまでご相談ください。
お客様にあったソーラーカーポートを提案し、経済的に豊かな生活を送れるようにお手伝いします。