【ソーラーカーポート】後悔しない5つのポイントを徹底解説!
2024.08.18
ソーラーカーポートに興味はあるけど、「購入した後に後悔した」という声もあるため事前にどのようなことに気を付けるべきか気になりませんか?
今回は、ソーラーカーポートで後悔しないために抑えておくべきポイントを5つご紹介します。
✅本記事の内容
- ソーラーカーポートを購入すると後悔する?
- ソーラーカーポートで後悔する5つのポイント
- ソーラーカーポートで後悔しないための5つのポイント
✅本記事の信頼性
・現役の某太陽電池メーカーの営業マン「スポンジ」が監修(営業キャリア10年以上)
・営業実績は、住宅用太陽光発電を200棟/月を販売継続(2年以上)
電気代の高騰により、屋根に太陽光発電を設置できない方や太陽光発電の容量を増やしたい方が駐車スペースの有効活用としてソーラーカーポートを検討している方が増えています。
本記事を読んでもらえれば、ソーラーカーポートを設置して後悔してしまう5つのポイント、後悔しないために抑えておきたい5つのポイントが理解できるようになります。
ソーラーカーポートを購入すると後悔する?
まず、ソーラーカーポートとは「柱と屋根で構築され、屋根に太陽光パネルを搭載し発電ができる車庫のこと」です。
もう少し具体的にお伝えすると、ソーラーカーポートには2つの種類があります。
- 太陽光発電一体型のソーラーカーポート
- 太陽光発電搭載型のソーラーカーポート
太陽電池自体がカーポートの役割を果たしている「屋根一体型ソーラーカーポート」と折板屋根の上に太陽電池を設置している「屋根搭載型ソーラーカーポート」の2つです。
一体型でも搭載型でもソーラーカーポートでの後悔するポイントは似ております。
ただし、屋根一体型ソーラーカーポートには大きなデメリットがあるためオススメしておりません。
理由は、一体型のソーラーカーポートの太陽電池が数年後に破損した場合に同じサイズの太陽電池が販売されていない可能性が高いからです。
つまり、数年後にソーラーカーポートの一部が破損してしまった場合は、破損した太陽電池の取り換えが出来ず、カーポート自体の役目を果たさなくなる可能性があるということになります。
大前提として、屋根設置型ソーラーカーポートをオススメしますが、屋根設置型ソーラーカーポートでも後悔するポイント、後悔しないためのポイントがありますので抑えていきましょう。
ソーラーカーポートで後悔する5つのポイント
まず初めに、ソーラーカーポートを導入して後悔してしまうポイント5つを解説します。
- 初期費用・メンテナンス費用がかかる
- 十分な発電量が得られず後悔する
- 光害で近隣トラブルになる可能性がある
- 固定資産税がかかってしまう可能性がある
- 建築確認申請が必要なケースがある
具体的に5つのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.初期費用・メンテナンス費用がかかる
1つ目が、初期費用・メンテナンス費用がかかる点です。
下記では通常のカーポートとソーラーカーポートの相場価格を比較しています。
ソーラーカーポートは、通常のカーポートと比べて初期費用は高くなります。
理由は、太陽電池や太陽電池の取付架台、家庭で使える電気に変換するパワコンなどの周辺機器が必要になるからです。
また、初期費用が高くなるだけでなく、設置後にメンテナンス費用がかかってきます。
太陽光発電システムは、一般社団法人 太陽光発電協会(JPEA)により、4年に1回以上の定期点検が推奨されています。
そのため、ソーラーカーポートも同様に定期点検が必要です。
定期点検をしないと、機器の故障や漏電などのトラブル、パネルの汚れや発電量の低下に気づけないことがあります。
長くソーラーカーポートを使うためには定期点検が必要で、1回30,000円~50,000円程のメンテナンス費用は見込んでおきましょう。
ソーラーカーポートの相場価格や太陽光発電のメンテナンス費用を理解しておくことで、購入後に後悔することが防げます。
2.十分な発電量が得られず後悔する
2つ目に、十分な発電量が得られず後悔する点です。
ソーラーカーポートは他の建物より高さが低いため影の影響を受けやすくなります。
つまり、設置場所によってはソーラーカーポートに十分な光が差し込まずに発電量が下がってしまうことがあるということです。
家の間取りにもよりますが、ソーラーカーポートの推奨設置場所は真南になります。
自宅を含めて周囲の建物からの影の影響が比較的少ないためです。
発電量が得られないと思ったほど電気代が節約できなくなってしまうので、初期費用の回収が長期的になってしまい後悔することになってしまいます。
ソーラーカーポートを設置する前に、影の影響を受けてしまうのか、どれくらいの影響がありそうなのかを確認した上で購入することをオススメします。
3.光害で近隣トラブルになる可能性がある
3つ目に、光害で近隣トラブルになる可能性がある点です。
太陽電池に当たった太陽光が反射して近隣の家の窓から差し込み、まぶしさや熱さで迷惑をかけてしまうことがあります。
住宅の屋根へ太陽光発電システムを導入する場合でも反射光は十分注意をして設置することが近隣住民と揉めないために重要です。
ソーラーカーポートは他の建物より低いため、東向きや西向きであっても注意が必要になります。
影の影響で発電量が低下する場合や反射光の可能性がある場合などは、事前に影及び反射光のシミュレーションを販売業者に依頼することがオススメです。
反射光で近隣住民とトラブルになった場合、撤去を求められたり訴訟問題にも発展することがあるため事前のシミュレーションをして近隣住民にも理解を求めることが重要になってきます。
4.固定資産税がかかってしまう可能性がある
4つ目に、固定資産税がかかってしまう可能性がある点です。
つぎの4つの条件を全て満たしていると、固定資産税がかかってしまいます。
①基礎部分が地面に固定されている
②屋根がある
③居住や貯蔵などに利用できる
④3方向以上が壁に囲まれている
ソーラーカーポートは①・②・③の条件を満たしていますが、一般的なソーラーカーポートは屋根と柱で構築されているため、3方向を壁で囲わないことで固定資産税の対象外になります。
稀にソーラーカーポート自体に壁がなくても、家や塀と隣接していると壁と捉えられてしまい、固定資産税がかかってしまうケースもあります。
判断が難しい場合は税理士に相談することもオススメです。
5.建築確認申請が必要なケースがある
5つ目に、建築確認申請が必要なケースがある点です。
建築確認申請とは、建物が建築基準法や条例に適合しているか確認を受けるための申請のことです。
床面積が10㎡を超える場合は建築確認申請が必要になるため、2台以上のソーラーカーポートであれば基本的に申請しなければいけません。
費用は、設置されるカーポートの大きさや自治体ごとに異なりますが約15,000円~25,000円程度はかかります。
申請には必要書類が非常に多く複雑な手続きとなるため、ソーラーカーポートの業者が建築確認申請の代理申請してくれるのかが重要です。
ソーラーカーポートで後悔しないための5つのポイント
ここまでソーラーカーポートで後悔するポイントを紹介しましたが、次に後悔しないためのポイント5つを解説します。
- 太陽光発電システムの基礎知識を知る
- 発電量をシミュレーションする
- 設置環境を事前に確認する
- 保証内容を確認する
- 優良な業者を選ぶ
では、具体的に5つのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.太陽光発電システムの基礎知識を知る
1つ目に、太陽光発電システムの基礎知識を知ることです。
ソーラーカーポートを導入する前に、太陽光発電システムの仕組みやメリット・デメリットを知っておくようにしましょう。
メリットを知ることでソーラーカーポートを導入するとどのような効果があるか分かるようになり、デメリットを知ることで後悔しないための対策をすることができます。
太陽光発電システムの基礎知識を詳しく知りたい方は、【太陽光発電の基礎知識】初心者にもわかりやすく解説!の記事をのぞいてみてください。
2.発電量をシミュレーションする
2つ目に、発電量をシミュレーションすることです。
シミュレーションすることにより発電量が分かるため、どのくらい電気代を節約できるのか、初期費用はどれくらいで回収できるのかイメージすることができます。
例えば、2台用のソーラーカーポートのスペースであれば約4.8kWの太陽光パネルが設置できるため、年間約5,599kWh発電します。
売電率70%、売電単価:16円/kWh、電気料金:35円/kWhとすると、年間121,498円の経済メリットを得ることができます。
2台用のソーラーカーポートの相場価格が180万円~240万円だったため、20年弱で初期費用は回収できます。
家の屋根に太陽光発電を設置する場合と比べるとカーポート部分の費用がかかるため初期費用の回収年数は延びてしまいます。
ただ、今後も電気代が高騰していく可能性が高いことを考慮するとシミュレーション値よりも経済効果は高くなることが予想できます。
具体的に発電量や経済効果シミュレーションに興味がある方は、当社ENCまでご相談ください。
3.設置環境を事前に確認する
3つ目に、設置環境を事前に確認することです。
ソーラーカーポートは他の建物より低くなることが多いため、事前確認を怠ってしまうと日当たりのよくない場所や影ができてしまう場所に設置してしまいます。
思ったような発電量が得られない可能性があるので、設置環境の確認はしておきましょう。
また、反射光による光害や、パワコンを設置する場所によっては運転音が迷惑になってしまうため、近隣住宅への影響も考慮しなければなりません。
購入前には、反射光シミュレーションや影シミュレーションを販売業者に作成してもらった上で購入するかどうかを決めましょう。
発電効率を上げるため、近隣トラブルを避けるためにも、事前準備が重要です。
4.保証内容を確認する
4つ目に、保証内容を確認するようにすることです。
ソーラーカーポートは高額な買い物になるため、長い期間恩恵に預かりたいですよね。
トラブルがあった場合に後悔しないよう、保証内容は確認しておくようにしておきましょう。
太陽光発電システムの保証内容は、太陽電池の出力保証は25年、太陽光発電システムの機器保証は15年付いていることが一般的です。
合わせて、カーポートの保証年数も確認をしておく必要がありますが、耐荷重が通常のカーポートと大きく異なる点になります。
カーポートの上に太陽電池が設置されているため、一般的なカーポートと比べると耐えられる垂直積雪量(耐荷重)が小さくなります。
特に、積雪が多い地域にソーラーカーポートを設置するときはソーラーカーポートの保証内容に耐積雪量が何㎝なのかの確認をしておきましょう。
たまに、耐積雪量を無視してソーラーカーポートを販売している業者もいます。
カーポート自体の保証が無効になってしまう場合もあるため、業者によく相談するようにしましょう。
5.優良な業者を選ぶ
5つ目に、優良な業者を選ぶことです。
業者によって販売価格や施工費用が違ってくるため、複数社から相見積もりをとり、よく比較して選ぶようにしましょう。
その場合、相場価格からかけ離れている業者には注意が必要です。
高すぎる価格は必要以上に利益を乗せていますし、安すぎる価格は安価な部材を使ったり、適当な工事で施工費を削り、安く見えるようにしています。
優良な業者を選べば、施工の経験も豊富なため技術の高い工事で安心ができ、これまで解説してきた発電量のシミュレーションや設置環境の事前確認、アフターサービスもしっかりしてもらえます。
後悔しないソーラーカーポート導入を
本記事では、ソーラーカーポートの後悔するポイント・後悔しないためのポイントを解説しました。
改めてそれぞれ5つのポイントを確認しましょう。
✅後悔する5つのポイント
- 初期費用・メンテナンス費用がかかる
- 十分な発電量が得られず後悔する
- 光害で近隣トラブルになる可能性がある
- 固定資産税がかかってしまう可能性がある
- 建築確認申請が必要なケースがある
✅後悔しないための5つのポイント
- 太陽光発電システムの基礎知識を知る
- 発電量をシミュレーションする
- 設置環境を事前に確認する
- 保証内容を確認する
- 優良な業者を選ぶ
ソーラーカーポートは設置前によく検討しないと、後悔してしまうことも多くなってしまいます。
ただ、後悔しないポイントを押さえて導入すれば、駐車スペースを活用して発電し、電気代を削減することができます。
今後、電気は電力会社から高い電気を買うのではなく、自給自足する時代に変わっていきます。
1台用のカーポートでも節電に大きく貢献してくれて、2台用のカーポートであれば節電+売電収入が見込めます。
具体的に設置を検討したい方は、当社ENCにご相談ください。
ソーラーカーポートで後悔しないよう、お手伝いします。